◇ 今回のクライアント ◇
漸 鈴炉(ぜん すずろ) 1970年10月22日 午後8時45分 出生場所は非公開
◇ 症 状 ◇
 幻視、霊との遭遇など奇妙な現象を日常的に経験する。家族からも友人からも、自分はそういう体質の人だと思われており、体験を話してもだれも驚かない。中学のころ狐狗狸さんに、「ばけもの」と呼ばれたことがある。現在はむしろ、そういう自分の能力をつきつめてみたいと考えている。

◇ 第1回目の診断
ホロスコープ  なんの予備知識もなしに鈴炉さんのホロスコープ(図1)を見たら、非常に明るい性格で、女優やタレントに向いているのではないか。そう判断してしまうかもしれない。というのは、エンタテイメントや恋愛に関する運勢を見る第5ハウスに幸運の星が集まっているからだ。 しかしハウスや星座にこだわっていては、鈴炉さんの人物像はつかめない。そう判断したぼくはハウスの概念を捨てて、真っ白な紙の上に十個の惑星を並べ、それぞれの角度だけを数値として眺めて見た。まず目につくのは、バケット型と呼ばれる惑星配置だ。多くの惑星がてんびん座とさそり座に集中し、土星だけがその対極にある。こうした配置の人は、感情を抑圧しやすいといわれる。だがそれだけか?
 一つひとつの惑星と他の惑星との角度を計算したぼくは、驚くべきことに気づいた。鈴炉さんのホロスコープの中核をなすのは太陽でも月でもなく、霊感の星"海王星"だった。ミッドポイントと呼ばれる占星法では、二つの惑星の中間点になにかの惑星があるとき、この三つの星から特別な意味が生じると考える。鈴炉さんの"海王星"は、三つも特別な組み合わせを作っているのである。

1:霊感は"海王星と月"のミッドポイントで高まるが、そのど真ん中の「てんびん座の1度」に、エネルギーを高める火星がある。
2:精神的な修行と苦難を意味する"海王星と冥王星"のど真ん中に、太陽がある。
3:霊感の芸術への昇華を意味する"海王星と水星"のど真ん中に、幸運の星木星がある。

 これだけの組み合わせを持った人も珍しいが、この三つから想像されるのは、非情に霊感が強いためにさまざまな試練を受けつつ、それを芸術へと昇華させる才能に恵まれた女性の姿である。


◇ クライアントの返答 ◇
 2000年の10月23日午前0時ころ、三日前に亡くなった叔母が夢枕に立った。それから猛烈に体調が悪くなった。どういう理由が考えられるか。

◇ 第2回目の診断
 鈴炉さんは、出生時のホロスコープの惑星と惑星の中間点に、意味のある惑星が来たときになにかが起こるようだ。そう判断したぼくは、10月23日の惑星の位置と、鈴炉さんのホロスコープを見比べた。するとこの日の水星が、どうやら鍵を握っているらしいことがわかった。
 ミッドポイント法で病気を意味する、"太陽と海王星"の中間点に水星が入っている。これはまさに幻想によって病気になるという、そのものずばりの意味がある。ここまで惑星の進行が現実とシンクロしている例は珍しい。

 近未来予測
 鈴炉さんは、出生時のホロスコープの海王星と他の惑星の中間点を、現在の惑星が通過するときに何かが起こるようだ。"てんびん座の1度"、"さそり座の12度"、"てんびん座の28度"にも注意する必要があるが、今度は海王星と土星の中間点、"みずがめ座の25度"近辺を月が通過する、11月の5日から6日にかけて何かが起こるかもしれない。