◇ 今回のクライアント ◇
チンタオ江幡 1967年3月28日 午前6時56分 富山県生まれ
◇ 症 状 ◇
 高校二年生のころ、金縛りや、人のオーラや背後霊が見えるといった現象を何度も体験した。幽体離脱を体験したのもこの頃だ。東京に出てきて下北沢に住んでいた1989年ころも、部屋にだれかがいるような嫌な感じがして金縛りにあった。しかし最近はこうした現象は少なくなった。また、ひいおばあちゃんが霊媒で、自分の後ろにおばあちゃんの守護霊がいるといわれたことがある。

◇ 西谷からのコメント ◇
江幡さんはミュージシャンとして活躍中だが、占いのプロでもある。占星術にも造詣が深いし、最近は動物占いでもすばらしい仕事をしていらっしゃる。そんな江幡さんから、「私を占ってー♪」というメールがきた。ぼくは緊張して診断をはじめたのだった。

◇ 第1回目の診断 ◇
ホロスコープ  江幡さんのホロスコープで最も目立つのは、アセンダント(ASC)にある『愛の星・金星』だ。この位置に惑星がある人は、とても強い運気を持つといわれている。
 マイナスの要素としては、土星と太陽が重なっていることがあげられる。伝統的な占星術では、この惑星配置は健康や愛情面で障害が起きやすいともいわれる。
 だが現実の江幡さんは、とても健康でチャーミングな女性だ。それにホロスコープからは、霊感が強いというパーソナリティーは読み取れない。江幡さんのホロスコープには、なにかが隠されているのではないだろうか。そう考えて、さまざまな仮説に基づいて計算を繰り返していたぼくは、ホロスコープのある一点に奇妙な力が集中しているのを発見した。
 それを公開する前にお断りしておかなければならないが、占星術の元になる太陽系の構造は、原子の構造に酷似している。核が太陽だとすると、惑星は電子にあたる。そして電子が安定した軌道からはずれている場合は、物質自体が不安定になる。
 物理学では電子の本来あるべき位置が解明されているように、占星術でも惑星が本来あるべきポイントを見つける技法が存在する。
 ぼくの独自計算によれば、江幡さんのホロスコープで惑星があるべきポイントは、てんびん座の10度だった。
 このてんびん座の10度に「惑星X」があると仮定すると、元のホロスコープからは読み取れない、さまざまなことが理解できる。

1:金星と「惑星X」のミッドポイントに木星がある。これは、愛情面での充足と金銭的な成功を意味する。
2:「惑星X」と直観力をつかさどる海王星のミッドポイントには、霊感を出現させる月と火星がある。これはもう、江幡さんの霊感が強いのは当然といえるだろう。
3:常識への反発を意味する冥王星と月のミッドポイントには「惑星X」があり、すぐれた感性を成功に導く冥王星と火星のミッドポイントにも「惑星X」がくる。これは音楽家として、著述家として成功するためにはたいへん恵まれた惑星配置だ。
4:また「惑星X」の位置は、太陽のオポジションにあり、土星と太陽の意味する不運をエネルギーの源泉に変える力を持つ。

 ただし、てんびん座の10度にはこれだけ強い力が働いているので、ここを力のある惑星が通過するときは、ハプニングが起こりやすい。特に火星が通過するときに、精神的な憂鬱や病気が起こる可能性がある。そういう目で、江幡さんが高校二年生のときのホロスコープを眺めると、その年の12月に火星がてんびん座の10度を通過する。また二度目に江幡さんが霊現象を体験したという1989年の10月には火星がてんびん座の10度を通過する。


◇ クライアントの返答 ◇
 1996年の3月28日にニューエイジのイベントがあり、それに参加してリーディングやオーラ写真などさまざまな貴重な体験をしてよかったと思っている。またそれ以後、さほど妙な体験はないように思う。

◇ 第2回目の診断 ◇
 土星は29年から30年かけて、ホロスコープを一周する。その時期にはいままでの人生の問題点が噴出して苦労するかわりに、それを乗り切ると新しい人生が開けるという説があり、これは占星術ではサターン・リターンと呼ばれている。生まれたときの土星にアンラッキーな意味があったとしても、それはサターン・リターンで解消されてしまうことが多い。
 江幡さんにとってまさに1996年はサターン・リターンの年だったから、その年の誕生日にニューエイジのイベントに参加することは、一種のイニシエイションになったものと思われる。この年を境にして、江幡さんの内面は大きく変化したのではないだろうか。ちなみに、この時期の海王星と「惑星X」のミッドポイントには冥王星がある。これは霊的な自己認識を意味する。まさに、そのものずばりの体験ではないだろうか。