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―― 分析1 ――
多くの日本人は、こういうカルト的な事件が起こると、「神さまのお告げなんてバカバカしい」と嘲り愚弄する。だが異世界からの声を聞くという現象は、人類の歴史と同じくらい古く、今日も世界中で起きている。もちろんそれらの多くが錯覚であろうことは、想像に難くない。しかしそういう現象に対する日本人の冷淡すぎる対応が、この種の事件を内にこもらせ、結果として被害を大きくしているようにも感じられる。
■他の国の事例 ―― 「Conversation with God(神との対話)」というアメリカの書籍が、全世界で一〇〇〇万部に迫る売れ行きを示している。これは、突然神から声をかけられたニール・ドナルド・ウォッシュというアメリカ人が、最初は神を疑い、やがてその言葉に共鳴して自分自身を掘り下げてゆく過程を本にしたものだ。彼が本当に神の声を聞いたのかどうかは、この際どうでもいい。大切なのはそのコンセプトが受け入れられ、全米一のベストセラーになったという事実だ。
こうした本は、突然出現したわけではない。20年前に流行した宇宙人との対話も同じコンセプトだ。そもそも100年前に、モーゼズという人が霊との対話によって書き上げた「霊訓」という本が世に出てから、西欧では異世界の住人との対話というジャンルが確立している。なぜアメリカやヨーロッパではごく普通に受け入れられる概念が、日本では異端視されるのだろう。
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